イリュージョン/SM健康サウナ<イリュージョン>フィリピンに住んでいて。 ここに行かないわけにはいかない。 オーストラリアと言えば、コアラ、カンガルー。 インドと言えば、カレー。 アフリカといえば、野生動物サファリ。 ロンドンと言えば、大英博物館。 そんな感じで。 フィリピンと言えば、フィリピンパブだ。 普段、ミンダナオのジャングルにこもっていたので、そんなところにパブなどあるわけはなし。 年に1~2回、会議などで首都に上京した時に、友人らと共に連なって行くくらいだったけど。 日本で、フィリピンパブというと。 なんかさぁ、ちょっとひわいな想像されちゃうよね。 それは、日本のおっさんどものせいである。 本場のフィリピンパブは、日本のようなおやじがピーナの姉ちゃんを口説きに来るような、いかがわしいところではなく。 (いやっそういう所も結構あるんですけどね。) ピーナの姉ちゃんとおしゃべりをして、ダンサーや歌手の方々のショーを見る所なのだ。 フィリピンは、首都、マカティシティに。 イリュージョン(幻想)という名のフィリピンパブがある。 ここはねっ。 そりゃもうすごいのなんのって。 まさにイリュージョン(幻想)の世界だ。 まず入り口を入って、2階に案内されると。 何十人いるかわかんないくらいのピーナの姉ちゃんたちに歓迎される。 しかも日本語で。 『いらっさいませぇ~♪』 正直、最初行った時はたまげた。 それまで、日本でもフィリピンパブなんて所には、行った事がなかったし。 あんなに大勢いると、もうわけがわからん。 それで、システムとしては。 席に着くんだけど、必ず一人は指名をしなければいけない仕組みだ。 これは、そうしないとピーナの姉ちゃんたちにも失礼であり、そして指名される事によってお給料も変わるという歩合制らしい。 ほとんどの姉ちゃんたちは、結構日本語が達者だ。 それで、ここにはフィリピンのTV番組とかのタレントさんたちやその卵なんかも、歌手やダンサーとして働いている。 いわば、フィリピンの芸能界入りの登竜門に当たるところみたい。 よくわかんないけど。 それで、日本語なんかも覚えると、日本からのプロモーターが引き抜きにやって来てくれるらしい。 だから、日本のキャバクラみたいなところとはちょっとわけが違うんだ。 でもね、なにやら日本にわざわざ出稼ぎに行っても。 生活費やらいろんな収支面の事を考えると、こことそんなにお給料に差はないらしい。 逆に日本のほうが物価高だから赤字になる恐れもあるそうだ。 それでも、日本に行きたがるのは。 いまだに、日本人=お金持ち神話が続いていて。 フィリピンの怠け者をだんなに持つよりは。 できれば、働き者の日本人と結婚して玉の輿を狙いたいと思っているからみたいだ。 だから、中にはだまされちゃったりするお姉さんもいる。 一方したたかに、だましたりする姉ちゃんもいる。 そこは、タヌキとキツネの騙し合いの世界だ。 写真は、そんなイリュージョンのお姉さん方。 あっ真ん中でテンション上げているのは、俺の友人です。 目に黒線入れているのは日本人なんで、ご了承ください。 ちなみに、ここは女性の方でも入れますよ♪ このときは、日本人の友人(女性も含む)大勢多数で行きました。 そして、ピーナの姉ちゃんにいかがわしい事をすると、放り出されちゃいますので、ご注意を♪ まぁ、賛否両論に別れるかも知れない、フィリピンパブ。 でも、こんな素敵な所だったら、みんなも行きたいでしょ? <SM健康サウナ> フィリピン在住中。 ほとんど首都には上がったことがなかったんだけれども。 時々、いろんな会議や出張やらで首都に上がらなければならない事があった。 そんな時、必ずといってよいほど行っていたのが、この『SM健康サウナ』 なんでSMなのかって? 別にね、変な趣味はありませんよ、ただ本当にこういう名前なんです。 さて、ここなんだけれども日本の銭湯と全く同じなんですよ。 日本人にはわかる、お風呂の快感。 ふぃ~~って思わず声が出ちゃうよね♪ さて、そんなSM健康サウナなんだけれども。 おふろで一汗流したのち、ラウンジでくつろいでいると、「ステテコに上半身裸」の日本人が現れた。 日本でもそうだが、こういう場所では備え付けの浴衣かアロハシャツのようなものを着ることになっている。 フィリピン人ウエートレスがたどたどしい日本語で「備え付けの浴衣を着てください」と注意すると「なんで着なきゃいけないんだ! それならお前が持ってこい」と召し使いにでも言いつけるような強い口調で言いつけた。もう態度が王さまだったよ。 その場がイヤーな雰囲気になった。 すべての日本人がこうした振る舞いをするわけではないが、守るべきルールはきちんと守ってほしいものだ。 その後、下の階の日本食レストランに行くと、今度は、鼻の下を長くした日本人がフィリピン人女性とその家族に囲まれて、高級料理をごちそうさせられている風景に出合った。 若いフィリピン人女性に少し年取った日本人、こうしたケースでは、交際したり、結婚の約束をする間に身ぐるみはがされて、一文無しになることも多い。 フィリピン人女性にとって日本人と交際することは、貧しい生活から抜け出せる希望の光だ。 家族と食事となると、親せき一同よってたかってやってくる。 テーブルを横目でチラチラ見ていると、日本人でも頼まない高級料理が続々出てきた。 最後に何か、契約書みたいなものにサインさせられ、豪勢な食事会は終わった。 財布の中身は大丈夫かと他人ながら気になる風景だった。 写真は、そんなSM健康サウナの風呂場の窓より。 手前に見えるのがカラオケと日本食レストラン、そしてフィリピンパブの入った建物。 こうした、健康サウナはフィリピン長期滞在日本人にとってとってもありがたいところなんだけれども。 こうしたサービス産業が発展しまくっちゃうと。 愚かな日本人も増えたりして困っちゃう。 普通の日本人から見たフィリピンのイメージは、あまりいい感じのものじゃないってのが通常なんだけど。 それは、こうした愚かな日本人や。 そして愚かな日本人をだまくらかしてうまくやっていこうと企んでいる、ずる賢いフィリピン人のせいかもしれない。 そんなことを思ったりもした、当時でした。 ジャンル別一覧
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